火曜日, 4月 06, 2010

ねじが固着したサックスネックの支柱を修理する

大変お待たせしているW様からご依頼の古いアルトサックスの修理内容の一部です。



ネックのオクターブキーが芯金ねじの強固な固着で通常の方法で分解できません。見れば以前修理が行われた時にも固着を分解するために削り取った様な形跡があります。
すり割りまで無くなっていてドライバーも入りません。

大変希少な楽器なのですが・・・
泣く泣くこのように分解しました。方法はご覧のとおりです。






割愛しますが、 これがこのようになります。右側の球体が新規に作ったものです。
旋盤と100円ショップの穴あけポンチで制作しました。
まだ芯金を通す穴が開いていません。
もともとあった雌ねじも、芯金に合わせてねじを切りなおすため埋めました。
この後、オクターブキーが正しく組み立てられるように加工するため、いくつか道具を作ります。
道具を作るための道具も作ったり・・・。


ねじの固着は、長年点検をしていない楽器などによく起こり、(学校備品などによく見受けられます。)
キーや芯金の曲がり、サビ、オイルの固化などが原因になります。
修理にも時間がかかり、代金も高額になります。
最悪、支柱にミゾを切ったり芯金ごと削る様な大修理になりかねませんので
定期的に注油やサビ落とし等のメンテナンスされる事をお勧めいたします。

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